フーバーダム

ラスベガス(Las Vegas)という名前はスペイン語で「草原」という意味。

ラスベガスに「草原」は似つかない感じでもありますが、ラスベガスはもともと水も電気もない砂漠のど真ん中に建造されました。

そんなラスベガスの発展に大きく貢献したのが「フーバーダム」です。ラスベガスはフーバーダムなくして語れません。

ラスベガス中心地から約50km離れたこのダムは、フーバー大統領の政策の一環として1935年に完成しました。何もない砂漠のド真ん中に電気と水を供給するようになり、ラスベガス・ブルバード、通称「ストリップ」沿いに初めてのホテルが誕生したのが1941年のことです。このホテルの建設がきっかけとなり、以降、ラスベガスではホテルの建設ラッシュが始まりました。

今ではラスベガスも、人口150万人、訪れる観光客は年間4800万人までになり、このダムの恩恵は変わることなく、ラスベガスが属するネバダ州をはじめ、アリゾナ州、カリフォルニア州の3州に飲料水と工業用水を供給しています。ちなみにダムの水力発電能力130万kwのうち、約5%をラスベガスに供給しています。

ラスベガスが世界でも屈指のリゾート地として発展できたのも、フーバーダムあってのものと言われています。

ラスベガスのストリップ(STRIP)

ラスベガスの中心となるのが通称「ストリップ」と呼ばれるこの通り。

ストリップの正式な名称はLas Vegas・Boulevard(ラスベガス・ブールバード)といいます。

ちなみにラスベガス関する事で必ず耳にするこの「ストリップ」という言葉には「細長い帯状」または「帯状の大地」という意味があり、この南北を結ぶ細長いラスベガスの大通りを上空から見ると、ネオンの眩い明りできらめくこの通りが、まさにストリップ状になっているためこのように呼ばれています。

ラスベガスのストリップは、約4.2マイル(6.8キロ)。ホテルの客室数で世界25位のホテルのうち、19はこのストリップ上にあります。

この通りを移動するにはバスやトロリーを使うのが便利ですが、無料のアトラクションやショッピングを楽しみながらブラブラ歩くのもおすすめです。夜の一人歩きもストリップでしたらほとんど安全です。

当然のことですがこのストリップ、「ストリップ劇場」のストリップとは、なんら関係ありません

 いよいよラスベガスに出発

いよいよラスベガスに出発です。貧乏旅行なので成田までは車で行こうと思っていました。

今までも殆んどが車を使って空港まで行くのですが、時間に余裕を持たせた上で、のんびりと向かったほうが、旅の一行程がひとつ増えたような気がして、何か得したような気分になるからです。

(但し片道4.5時間を要すので帰りはかなりシンドイですが・・・)

ところが今回のラスベガス旅行は、79歳と73歳の両親が一緒なので、さすがにマイカーでは体力的にキツイと思い、成田までは高速バスを利用する事にしました。

普段、両親は国内旅行は頻繁にしているのですが、海外は初めてなので
成田空港の入港手前で行われる検問なども初めての経験でした。

検問は少し驚いた様子でしたが特に何事もなく第一ターミナルに到着しました。

 はじめてのラスベガス

はじめてラスベガスを訪れたのはかなり昔・・・

確か1996年の10月下旬でした。観光ではなく仕事の研修でオハイオのシンシナティ、NYバッファロー、カナダのオタワを周った後ラスベガスに行きました。

オタワからラスベガスへは4~5時間のフライトだったと思いますが、途中、機内でCAをからかいながら大騒ぎをするドイツ人ツアー客がいて、かなりうっとうしかった事を覚えています。

今思えば、「よく機長につまみだされなかったなぁ」って思うくらいそのドイツ人の観光客らはマナーが悪かったですね。

なので、「早くラスベガスに着かないかなァ!」・・・そればかり考えていたのでその4~5時間がとてもとても長かったです。

今でこそ、ラスベガスに関するブログやWebサイトを運営している私ですが、元々ラスベガスはそれほど行きたいと思う街ではありませんでした・・

というか、「出来ればラスベガスはスルーして次の予定先のロサンゼルスに行って欲しい!」・・と。

当時、私のイメージするラスベガスは「マフィアが牛耳る暗黒街(-“-;A)」みたいなイメージがあって、「ラスベガス=ギャンブルをするところ・・」くらいで、全く興味がありませんでしたから・・・

ところが、思っていたラスベガスと実際のラスベガスのギャップは、それは☆それは、凄かったですね。

飛行機が着陸態勢に入り、ラスベガスの上空を旋回しはじめたころ、窓越しに観る夜景の素晴らしさには本当に感激しました。
(感激という簡単な言葉では表現しきれませんが)

今思えば、ストラトスフィアタワーの展望台から観る、あの夜景ではなく、「これが本当に砂漠の中!?」と思ってしまうほどの、まさに「宝石箱」をひっくり返したような素晴らしい景色でした∑(゚Д゚)

 黒人女に絡まれた!「ラスベガス安全説」が 崩れた瞬間

両親が金婚式、お祝いにラスベガスへ

2009年3月、両親が金婚式を迎えることとなり、お祝いにラスベガスへ。

今まで親不孝はたくさんしたけれど、親孝行なんてしたことがなかったのでちょっと無理して奮発するも「アメリカなんて物騒な!!」と口を揃える両親。

「大丈夫~!俺に任せて!ラスベガスは今まで一度も危ない目に遭ったことないから!」(実際そうでした)

ところがそういう時に限って神話は崩れるんですね。。。(悲)

ラスベガスに着いて2日目、4人揃ってプレミアムアウトレットに行ったときの話しなんですが、ラスベガスのホテルからプレミアムアウトレットタクシーで行くことも可能でしたが、それではあっという間に到着してしまうのでつまらないと思い、移動手段は二階建てバスの「デュース」を使うことにしたんです。

このデュースは一回$2。一日券を買っても$7という安さでラスベガスでは非常に人気があります。

私たちの滞在しているパリスホテル前に停留所があり、そこから南回りで乗車。そこそこ混んではいたがラッキーな事に2階席の最前列に座ることができました。両親も夜とはまた一味違ったラスベガスの風景に満足そうでした。

しかし、この「デュース」はアウトレットまでの直通がなく、ストリップを北上した途中で下車しなければならないのですが、降車する停留所を勘違いしてしまいダウンタウンを北上し、終点ターミナルまで行ってしまったんです。

このターミナルは相変わらず浮浪者みたいな者の溜まり場になっていて、ラスベガスのエリアの中では非常に治安の悪い場所。

元々海外旅行(特に物騒なアメリカ)に乗り気ではなかった両親に、ラスベガスは治安がいいという事を何度も言い聞かせていたので、一刻も早くその場を立ち去りたかったですね。

数年前ラスベガスに来たときにも、この終点ターミナルで降ろされてしまった事があり、深夜の遅い時間帯だったので非常に怖い思いをしたことがありました。

ともあれ、時間もかかってしまいましたが、無事にプレミアムアウトレットに到着。

私と父は特に欲しい物はありませんでしたが、嫁と母はCOACHでの買い物に没頭。

母は土産を買いあさり、またそれを嫁に見立ててもらったというお礼に、嫁にまでバッグを奮発するというハイテンションぶりでした。

そして満足のいく買い物も済ませ、午後2時を過ぎたのでそろそろホテルに戻ろうという事になり、持ちきれないほどの買物袋を両手に抱え、私たち4人はバス停へと向かいました。

どこにバス停があるのか定かではなかったのですが、周りの人が歩く方向へと一緒になって付いて行きました。

すると、そこに巨漢の黒人女性2名と数人の白人男性がバスを待っていました。私は何気にふと、バス停の案内板を見ました。するとそこには「キャットバス」という文字は表示してあるのですが「デュース」という文字がどこにも見当たらないのです。

「キャットバス?このバスでいいのだろうか?・・・」

私はその2人の黒人女性が、ベンチに座って何やら雑談しているのが目に留まり、二人に歩み寄り、話せもしない片言の英語で話し掛けてみたんです。

私はチケットを見せながら「このチケットでキャットバスは乗れますか?」と聞いてみました。(本人は聞いているつもり)

今思えば、異国の地で気楽に外国人に話しかける自分の姿を、何気なく両親に見せたかったのでしょうね。

ところがそれが裏目にでてしまったのです。

その2人の黒人女性は私の言葉を全く理解できなかったのか、ただ不機嫌な顔をするだけで、凄く無愛想な態度で私をあしらいました。

私は「聞く相手を間違えた!」と瞬間的に思い、途中で話すのを諦め、家族の所まで戻って行きました。(これで何事もなかった筈でした)

すると、先程の2人の黒人女性のうちの1人が私たちの所にやってきたんです。

結構な早口だったのでよく意味が把握できなかったのですが、何となく・・「さっきのチケットをもう一度みせて!」という感じに聞こえたので、私がチケットを見せると、そのチケットを指して何やら喋り始めたんです。

私は先ほど質問した意味を理解してくれてご丁寧にも説明に来てくれたのかと一瞬思ったのですが、しかし言葉の語尾が物凄く強く、捲くし立てる様な話し方だったので、それとは違う事はすぐに察しが付きました。

話の内容はこんな感じです・・(たぶん)

私の持っていたチケットを指して

「これは彼女(片方の黒人女性)の落としたチケットだから返しなさい!あなた、さっきこれを(チケット)落としませんでしたか?と尋ねて来たたじゃないの!?」

言いがかりなのか、詐欺なのか・・・(笑)

「NO!NO!NO!」何度言ってもラチがあかず、いずれにせよ相手にしてもしょうがないと思い、(本当はとても怖かったから(笑))その女たちを振り切るようにその場は無視してタクシースタンドへ歩き出しました。訳が分からない嫁と両親は私の後を追います。

過去、ラスベガスに来てこんな嫌な思いは味わった事がなかったのに・・・

なぜ今回に限って!?・・・

ラスベガスは治安のよい街!”を両親にも豪語してきたのに!・・・

私の中で“ラスベガス安全説”が崩れた瞬間でした。嫁や両親にも嫌な思いをさせてしまった。

あんな事、聞かなければよかった!・・・

帰りのタクシーの中、4人はとても無口だった。

グランドサークル

グランドサークルって知ってます?

グランドサークルはラスベガス旅行のオプショナルとしてよく耳にする言葉なんです。

グランドサークル(The Grand Circle)は、アメリカのユタ州とアリゾナ州の州境にあるレイクパウエルという巨大な人造湖を中心に、半径230km の円(サークル)を描いた際に、含まれるエリアの呼称なのです。

あらゆる大自然が展開するこのエリアはラスベガス旅行のオプショナルツアーとしての誘致も多く、そのエリアを周遊するコースを「グランド・サークル・ドライブコース」 と呼ぶ事が多いのです。

グランドサークルの中には10の国立公園、そして16の国定公園、更に19の国立モニュメントや州立公園が含まれます。

ラスベガスは眠らない街

ラスベガスはアメリカ合衆国西部のネバダ州南部にある同州最大の都市。気候は砂漠気候で 東海岸ニュージャージー州のアトランティックシティと並んで、カジノなどのギャンブルで知られています。

ラスベガスの位置するネバダ州は法人税個人所得税等がなく、他の税金の税率が非常に低い為、大企業等もこの地に進出を果たしています。

ラスベガスの人口増加は著しい発展を遂げ、2009年の推計人口で567,641人、全米で30番目に大きな都市圏にまで発展を遂げています。

そしてラスベガスといえば、誰もが真っ先に連想するのがカジノ。大規模なラスベガスのホテルのほとんどに、このカジノが併設されており、24時間営業を行っています。

それにより24時間営業のレストラン等も、ほぼ全てのホテルに存在するため、ラスベガスが「眠らない街」と呼ばれるゆえんであるようです。

ESTA/パスポート/ビザ

ESTA (電子渡航認証システム)とは

ESTAとは電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)の略で、本来、日本から90日以内の短期観光旅行をする場合、ビザなしでアメリカへの入国が許可されていますが、ビザが免除される一方で、ビザ免除プログラム(VWP)参加国からの入国者に対し、米国出入国カードI-94W:現在は紙製でVWP参加国の渡航者が米国入国時に記入している)を米国への渡航前にオンラインで申請することを義務付ける制度です。

この申請はインターネットで申請できますし、面倒であれば申請代行業者が代わりに行ってくれます。

この制度は一度審査が承認されると、そのESTA認証は2年間有効ですが、ESTA承認を受けても飛行機内または船内での紙製の米国出入国カード(I-94W)への記入は変わらず必要となります。

■ご自身で申請する場合

外務省公式サイト
http://www.mofa.go.jp/mofaj/

■代行してもらう場合

http://esta.bz/

ラスベガスのダウンタウン(Down Town)

ラスベガスでの観光の目玉のひとつとなるのは音と光がアーケードに流れるフリーモント・ストリート・エクスペリエンスが有名。

ラスベガスのダウンタウンには、昔ながらの比較的小規模なカジノを併設したホテルが軒を連ね、ストリッブのリゾート的な趣とは対照的に、レトロな雰囲気が味わえるエリアがダウンタウンです。

ダウンタウンまでは路線バスも配備されているが、かなり時間がかかるので移動にはタクシーがおすすめです。

ラスベガスのタクシー(Taxi)

ラスベガスのタクシー車両はセダン、ミニバン、SUV の 3タイプがあり、料金はどのタイプに乗っても同じ料金体制です。

車両台数も三種ともほぼ同じ程度の車両数が走っています。

定員数は意外にもどのタイプでも 5人 (運転手も含めると6人) となっていますが、大きな鞄や旅行ケースなどを持つ場合セダン タイプの車両ではスペース的にむずかしいかと思われます。なので、大きな荷物等を有する場合はミニバンやSUVを選ぶ事になります。

ラスベガスでのタクシーの乗り方

ラスベガスの場合 安全上の配慮から、「流しのタクシー」は基本的にありませんので空港やホテル、レストランなどの所定のタクシースタンドのサイン(看板)のある場所から乗車することになります。しかも、乗車する人数や荷物の大きさや個数を見極めて係員が配車(乗車)してくれますので安心です。

なお、ラスベガスのホテルでのタクシー乗り場においては、タクシーを誘導しドアを開けてくれるポーターに対しては チップをお忘れなく。 チップの目安はこちらをご参考に。

また、ラスベガスのタクシーはドアが日本と違い自動ドアではありませんので閉め忘れぬように注意が必要です。

ラスベガスのタクシー料金

乗車運賃は初乗り ( 1/12 マイル、約 133m まで) が $3.30。その後 1/12 マイルごとに $0.20 (つまり 1マイルで $2.40。kメートル換算にすると1km につき $1.50)。待機料金は 1時間 $30 ( 1分につき $0.50。)

待機料金とは、停車または時速8マイル(約13km/h) 以下での低速走行時の時間に対して課せられる料金の事)ちなみに ラスベガスでは2003年 10月から始まった新たな条例により、シートベルトをしていない乗車客には $25.00 の罰金が課せられますのでご注意を!